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帰国してからもう2週間程になりますが、ゆるゆるとドイツ&オーストリア旅行記をしたためていこうと思いいまする。
全日程とても充実していたので、1週間の出来事を1つの記事にまとめるなんて無理!!ということで、何度かに分割させて頂こうと思っております。

と、いうことで。今回は成田からチューリッヒを経由してフランクフルトまで行きました。朝の便で出発だったので、前日にリムジンバスのチケットを予約し、目覚ましを5時にセットして就寝した訳ですが、遠足前の小学生よろしく全く寝付けず、寝不足のまま家を出ました。初めての海外旅行ということで両親も祖父母もやたら心配していて、バスの発着場所まで両親はタクシーで送ってくれて、出発前には祖父母から携帯に電話がありました。なんたる過保護……。笑
そんなこんなで成田で友人達と合流し、搭乗まで両替をしたり朝ご飯を食べたり。とある友人は何故かジップロックの袋に梨のカットしたものを計2つ分くらい持って来ていて、出会いがしらに「食べない?食べない?」ときゃっきゃしながら訊いてきました。まずは「おはよう」くらいはいいなさいよと思いながら皆でペットボトルの水分消費。手荷物検査で没収される前にごっきゅごっきゅと飲みました。
チューリッヒまでは飛行機で大体半日。CAの半分くらいは日本人の方で、機内食ではおにぎりや日本茶もあったので、半分ヨーロッパへ行くんだ!という気分で、半分はまだ日本にいるような気分でした。機内では取り敢えず暇なので、テトリスをしたり、映画を見たり(SPと小川の辺を見ました)、クルーグマンを読んだり、座席で手足を伸ばしたり。睡眠時間が足りていないのでとても眠かったのですが、なぜか眠れず。でもフランクフルトに着いてから後悔しましたね。この時ちゃんと寝ておけばよかったなーと。時差の関係で体内時計がかなり狂うので、ちゃんと寝ないと辛かったです。
チューリッヒ到着前は機内でスイスチョコを頂きました。皆でもぐもぐしていたら何事もなくチューリッヒに着陸。とっても着陸がうまくて、大した衝撃はありませんでした。昨年沖縄に行った際、着陸時に凄く揺れて若干トラウマだったのですが、すすすーっと着陸してくれたので本当に安心しました←チキン




スイスの空港はこんな感じ。あいにく天気がよろしくなかったので周りの景色はあまり見えませんでした。ここで初めて外国に来た!という感覚がして、辺りにはゲルマン系の顔立ちの方々ばかりで、「あ、私っていま外国人なんだ!」と思いました。スイスは公用語がいくつもあることで有名ですが、こちらでは基本的にドイツ語でした。空港なので当然英語も通じました。通貨はスイスフラン。でもお願いしたらユーロでもお支払出来ました。そんなこんなで唐突にポテチが食べたくなったのでスイスまで来てポテチを購入。売店のおばさんは「こんにちはー!」とにこにこ挨拶して下さいました。こういう所だと割合基本的な日本語は皆さんご存知みたいでしたね。
そしてスイスでは観光の時間を取らず、ポテチを皆でばりばり食べながらフランクフルトへ。ここで何故か手荷物検査でひっかかりました。成田ではひっからなかったのに。機械に突然びびー!と言われて挙動不審になりました。ええチキンです。チキンですとも!←
でも空港職員のスイス人のお兄さんは日本人が何かしでかすとは思っていないようで「なんでだよー」とちょっと訛りのある日本語で機械に文句。お兄さんかわいいからなんかもう許す!と思いながら身体検査受けました。お姉さんに「ごめんなさーい」とちょっとアクセントがおかしい挨拶?をされつつ、何も問題がなかったのでさらっと通してもらいました。
そして無事に搭乗。バーゼル行きたいよバーゼル!と思いながら窓の外を眺めていました。しかしひたすら眠かったですね。完全な寝不足。そして降りやまない雨。畑と森が広がっていて、その中に赤い屋根が並ぶ町があるのが見えました。かわいい町が見えてしあわせ。でも悪天候で見通しが悪いのでしょんぼり。機体が雲を抜けると当然雨はなく、灰色の厚ぼったい雲の上では何も見えませんでした。隣の席に座った友人は光の速さで眠りにつき、わたしも手持無沙汰でいつのまにか寝ておりました。本当はクルーグマン読まなきゃいけないのですけれどね!勉強進んでなさすぎて辛いのですけれどね!しかし爆睡。1時間程爆睡。
はっとして目が覚めるとフランクフルトまで後少しでした。高度が下がって雲をつっきると、そこはもう夜の街。暗い中に立ち並ぶいくつもの高いビル。ぽつりぽつりと灯された明かりがとても綺麗。横たわる黒く長い川。道路を行く車の光が列を作ってぞろぞろ動く様は、さながら川を流れる灯籠の様。寝起きにとてもいい景色をみました。あんまり綺麗だったので本当はちゃんと写真を撮りたかったのですけれど、機内から外の景色を撮るのは中々難しく……。ううう。
フランクフルトは気温20℃でした。ぽつぽつと雨が降っていましたが、翌日は晴れるとのこと。少しお腹が空いたので空港で晩御飯にパンを購入しました。隣にはやたら大きいプレッツェルが積まれていて、さすがドイツ!と思いました。
随分ぞんざいな扱いをされた様で新品のスーツケースが汚れていましたが、まあ日本人以外にきめ細かなサービス求めるのって間違ってるよね!と思いつつ、全員分無事に荷物の受け取りが完了したので、一行はそのままバスに乗り込んでホテルへ向かいました。フランクフルトだー!ドイツだー!と思いつつも、あまりに眠かったので周囲の景色を見る余裕はなく。ホテルに着いてシャワーを浴びると、ベッドに倒れこんでそのままぐーすか寝ておりました。

以上一日目の報告です!長…っ!
要点を完結に述べる能力ってどこに落ちてますか?←
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ものすごく久し振りに水彩塗りしてみようかと思ったら惨敗してしまいました。笑
何事も継続しないと技術は身に付かないと実感。そして反省。



先日こんな格好でキャンパス内を歩いていたら、一年振りにとある知人に会いまして、「なんか雰囲気変わったね」と言われました。最後彼に会った時はまだストレートで前髪作ってませんでしたからねー。
そういえば最近「黒染めした?」とも「色明るくした?」とも言われるのですが、地毛です。一切染めてません。元々色素薄めだから染めなくても真っ黒ではないですし。

あーうー後半年も伸ばしてたら毛先おへそまで届いちゃうなこれは。一回ばっさりショートにしてしまいたいのだけれども!
 音を立てて楢斐の関が開くと同時に、柔らかな風が吹いて杲の髪を揺らした。澄んだ心地好い風なのに、何処か寂漠としたものを感じる。杲は関門の先に在る人影に目を遣り、本当に二人だけで来たのか、と思った。稀代から話を聞いてはいたが、まさか椛峅の姫が護衛を一人しか伴わずに他国を訪れるとは。杲は視線を鋭くし、何か変事でもあったか、と思う。姫の護衛だと思われる人影が手綱を握っている其の騎馬は、成程、屈強な体躯をしているのだが、肝心の護衛たる人物の背丈は姫とそれ程変わらない。或いは此の者は椛峅の方士か、と考えを巡らせながら、杲は門外の二人に向かって拱手し礼を執った。
「ようこそお越し下さいました。こちらの都合で姫君をお待たせしてしまった御無礼をお詫び申し上げます」
 杲は言いながら深く頭を垂れ、同時に、関門の脇で三人の方士も低頭する。来客の二人は辺りで失神している兵卒を視界に入れたのか、何か得心した様な息を漏らした。
「いいえ、お詫びしなければならないのはこちらの方です」
 耳に届いたのは、胸に沁み入る様な澄んだ声だった。しんとした暗い静謐に広がり、密かに鼓膜を震わせる清廉とした響き。例えるならば、そう、月影の様だ、と杲は思う。夜闇に差し込む一筋の白い光の様に、冴えて美しく、清らかで、そして、何より切ない。思わず涙を一雫流してしまいそうな、そんな響きがある。
 一瞬ぶるりと心が震えた様な気がして、杲は自身に驚いた。此の少女のたった一言に、武人たる己がそれ程感じ入ってしまった事が、杲にとっては何より驚くべき事だった。
「この様な時間に突然楢斐を訪れたのですから、何が起ころうと貴女方を責める事は出来ません。だから、どうか頭を上げて下さい」
 その言葉に、杲は組んでいた腕を下ろして顔を上げ、今度ははっきりとその瞳で予期せぬ来訪者の姿を捉える。檜皮色の双眸に映ったのは、翡翠色の被衣を纏った華奢な少女と、漆黒の衣で全身を覆う侍衛であった。
 嗚呼、この少女が椛峅の斎宮か、と、杲は自然にそう思う。杲は方士ではないのだから、当然、目前の少女から神々の力を感じる訳ではない。だが、そう思わせるだけの何かが、其の少女にはあった。
「貴女が来栖将軍ですね」
 少女が静かな声音で放った問いに、杲は一つ肯く。すると、今度は少女が杲に対して頭を垂れた。一国の姫がとった思わぬ行動に、杲は僅かに狼狽える。椛峅の斎宮に頭を下げられるなど、杲は考えた事もなかった。
「面識が無いにも関わらず将軍の御名を出してしまいました事、お詫びさせて頂きます。申し訳御座いませんでした」
 夜のしんとした中に響く、雪解け水を連想させる様な声だ。鋼の様な強さを感じる訳ではないが、何処か芯の通った、歪みも澱みもない凜とした声。その姫のしなやかな動きとは対称的に、杲はきりりとした表情で一礼を返した。
「その様な。椛峅の姫様が我が名をご存知であったという事、何より幸福に思います」
「来栖将軍と言えば玖潭が誇る女傑。その御名を知らぬ者は私の周りにはおりません」
 言って椛峅の斎宮たる少女は微笑む。杲は思わず笑みを零し、これは参った、と小さく漏らして首を竦めて見せた。
「私は祖国に尽くす一介の武人に過ぎません。あまり煽てなさいませんよう」
「あら、煽てるだなんて、そんな心算は」
 少女が澄んだ声でそう言った、その刹那、少女の隣に控えていた従者がざっと一歩踏み出し、少女を背後に庇う様な体勢をとった。闇夜で何者かが動く気配がしたのだ。杲もぴくりと眉を動かし、腰元の愛刀に手を宛う。そうした時、ふと、足元から小さく呻き声が聞こえてきた。それを認めた葵和は僅かに驚いた様な表情をしてみせる。声を上げたのは、先程葵和が一撃を与えた楢斐の兵卒であった。
「……申し訳ありません。目測を見誤ってしまったみたいで。流石は楢斐の衛兵ですね。常人であればこれ程短時間で回復はしないのですけれど」
「無駄話をしている時間はありません。彼等が目覚めるより早く、早急に姫を何処かへお連れしなければ」
 葵和に続けて紅継が言い、梶呂もそれに一つ頷く。杲が姫の方にちらりと目配せすると、彼女は真っ直ぐな視線を杲に向けた。その奥に吸い込まれそうになる様な感覚を抱く、透き通った濁りの無い双眸。此れが姫の斎宮たる所以か、と杲が胸中で呟くと、少女は己が両手を胸の前で組み合わせ、楢斐の関門を前に腰を折った。
「どうか、お願いで御座います」
 少女の声音に、躊躇いは無い。覚悟の滲んだ、芯のある響きだ。杲達が見詰める中で、少女はすっと頭を上げ、静かに、けれども強く言葉を発した。
「――玖潭の皇尊すめらみことに、御目通りさせて頂きたいのです」
 恋なんて、そんな陳腐なものは要らないのよ。
 そう言って彼女は艶やかに笑って見せた。




 目が眩む様だ、と男は思う。絢爛たる情景に、鼻孔を擽る香に、鼓膜を震わせる調べに、眩暈にも似たものを感じる。高欄の前に立つ女の姿は華麗としか言い様がなく、煌びやかな衣裳が燭に照らされ輝く。艶やかな長い黒髪は高い位置で結わえられ、零れそうな程多くの玉を埋め込まれた簪がきらりと光った。
「恋なんて、そんな陳腐なものは要らないのよ」
 女の紅い唇が美しい弧を描く。何処か遠くを見詰める様な彼女の双眸に、男は、天狼星の様だ、と思う。冬空に一際目映ゆい輝きを放つ、玲瓏たる青白い星。彼女が持つ美しさは、それに似ていた。
「……陳腐、ですか」
 男がそう言葉を零すと、女はやはり薄く笑んで、ええ、陳腐、と澄んだ声で言う。一切澱みの無いその響きに、男は喉が塞がる様な思いがした。
「恋なんていうのは、戯言だわ。それは驕倨。それは傲慢。そんなもの、私は要らない」
 つ、と、女は腕を伸ばす。白く細い指が男の鼻先に突き付けられ、男は息を呑んで女を見遣る。言葉を発せずにいる彼に、彼女はふっと目を細めた。
「貴方のそれは、恋。人に理想を押し付け求めるだけの、怠惰な恋だわ」
 射抜かれる様な、思いがした。ずきりと胸に痛みが奔り、心臓を握り潰されるかの様な感覚を抱く。嗚呼、この女性(ひと)はあまりに遠い、と、男は漠然と思った。
「……貴女、は」
 掠れた声が男の口端から零れた。続けて男は何か言おうとするが、どうにも言葉が喉奥に詰まって出て来ない。男が唇を震わせると、女は穏やかな表情で男の頬に触れる。そして滑らかな美しい指で男の輪郭をなぞった。
「私は愛しているの、あのひとを。これは愛。恋とは違うわ。愛は驕らない。愛は妬まない。礼を失せず、恨みを抱かず、凡てを忍び、凡てを信じ、凡てに耐える」
 女は男の耳元でそう囁く。それは、此の遊廓一の妓女と謳われた彼女から聞いた、男にとっては最後の言葉であった。
 甘く芳しい香りが部屋に満ちる。鼻腔を擽る心地良い香気で、目覚めたばかりの頭も冴えて行く。窓から差し込む朝の眩しい陽射しに瞳を閉じて、冷えたワイングラスをゆらゆらと傾ける。
「お早う御座います、我等のレジナ。今日のお味は如何ですか?」
 隣に控えた壮年の男に声を掛けられ、レジナはグラスの中の赤い液体を口に含む。暖かい布団に身を包んだまま、上半身だけを起こした状態で彼女は答えた。
「ええ、とっても美味しいわ、アンジェロ。新鮮で、甘い、人間の血」
 にこりと笑んで、レジナは残った薬を一気に飲み干す。それからむくりと体を起こして、空になったワイングラスをアンジェロに押し付ける。朝日の差し込む方へ歩み寄り、寝台から少し離れた所にある窓に手を掛けた。
「今日は随分と気分が良いわ。きっと姉様のご気分が優れない日なのね」
 レジナはぞっとする程に美しい表情を浮かべてくすくすと笑みを零した。
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